ショパンの『幻想即興曲』
2010-05-31(Mon)
今年はショパン生誕200周年ということで、
あちこちで、それを記念した
コンサートやリサイタルが開かれているようですね。
音楽を離れた私にとっても、ショパンと言うと
思い出す曲は幾つもありますが
この曲も、その中の一つです。
ショパンの即興曲第4番 嬰ハ短調
『幻想即興曲』Fantaisie-Impromptu 作品番号66
ショパンは、即興曲を4曲書いていますが、
この曲はその中で最後に出版されたものです。
この曲に始めてであったのは、
子供のころ、年上の人が発表会で弾いたのを聞いた時です。
最初に、左手を「ドーン」とオクターブで鳴らして、
アルペジオの前奏が始まります。
そしてそれに、右手のメロディーが、
軽やかに、でも時々訴えかけるように絡まっていく。
実はこの曲、左手は3連符で、一拍を三等分しているのに、
右手のリズムは16分音符で、一拍を四等分しています。
複合リズムを言われるものの一種ですね
この曲のメロディーもさることながら、
両手の音が妖しく、複雑に絡まりあって聞こえる様は、
本当に衝撃を受けました。
そして、一転して穏やかな、変ニ長調の中間部。
この部分の主題となっているメロディーは、
実は、曲の最初の主題の変形なんですね。
長調になっているし、
音価(音の長さ)は倍に引き伸ばされているしで、
解説本で見るまで、気がつきませんでした。
あるモチーフを、あちこちで形を変えて使うというのは
ショパンに限らず、作曲家がよく使う手法ですね。
そして穏やかな中間部が終わると、
また嬰ハ短調の再現部が。
そして最後では、一段と激しく訴えかけた右手が
だんだんと鎮まっていくと、左手に、
チェロのような緩やかなメロディーが現れます。
実際に耳にすると
ここが、実は一番印象的だったりして。
あちこちで、それを記念した
コンサートやリサイタルが開かれているようですね。
音楽を離れた私にとっても、ショパンと言うと
思い出す曲は幾つもありますが
この曲も、その中の一つです。
ショパンの即興曲第4番 嬰ハ短調
『幻想即興曲』Fantaisie-Impromptu 作品番号66
ショパンは、即興曲を4曲書いていますが、
この曲はその中で最後に出版されたものです。
この曲に始めてであったのは、
子供のころ、年上の人が発表会で弾いたのを聞いた時です。
最初に、左手を「ドーン」とオクターブで鳴らして、
アルペジオの前奏が始まります。
そしてそれに、右手のメロディーが、
軽やかに、でも時々訴えかけるように絡まっていく。
実はこの曲、左手は3連符で、一拍を三等分しているのに、
右手のリズムは16分音符で、一拍を四等分しています。
複合リズムを言われるものの一種ですね
この曲のメロディーもさることながら、
両手の音が妖しく、複雑に絡まりあって聞こえる様は、
本当に衝撃を受けました。
そして、一転して穏やかな、変ニ長調の中間部。
この部分の主題となっているメロディーは、
実は、曲の最初の主題の変形なんですね。
長調になっているし、
音価(音の長さ)は倍に引き伸ばされているしで、
解説本で見るまで、気がつきませんでした。
あるモチーフを、あちこちで形を変えて使うというのは
ショパンに限らず、作曲家がよく使う手法ですね。
そして穏やかな中間部が終わると、
また嬰ハ短調の再現部が。
そして最後では、一段と激しく訴えかけた右手が
だんだんと鎮まっていくと、左手に、
チェロのような緩やかなメロディーが現れます。
実際に耳にすると
ここが、実は一番印象的だったりして。
こちらは、割とすぐにわかりますが、
このメロディーも中間部の主題を
引き伸ばして使っています。
そして、曲は静かに鎮まり、終わりを迎えます。
余韻を残して・・・
とても印象的なこの曲は、多分今でも
ピアノの生徒さんにとって
発表会で弾きたい曲の人気番付に入っているでしょうね。
当時の私も憧れて、楽譜を買ったりして
自分で弾いていました。
まだ弾きこなせるレベルではなかったのにね
そうそう、この曲の難易度は高いですよ。
上級者向きですね。
この曲ですが、ショパンの即興曲としては最後に、
というか、彼の死後に、
友人により発表されたものだそうです。
ですので、実際に作曲されたのは
晩年ではなくて、ショパンがまだ25歳のときです。
実は、ショパンはこの曲について、
「自分の死後は、焼き捨ててほしい」
と言っていたそうです。
なぜでしょうか?
一説では、この曲の音型や雰囲気が
あのベートーベンの有名な『月光ソナタ』
第3楽章と酷似しているためだそうです。
調性も同じですしね。
これは、ショパンが習作として
『月光ソナタ』第3楽章を参考にして
作ったのではないか・・・
つまり、作曲の練習のための作品であって
発表するのが目的ではないという事だそうです。
だから、そのためにあのような
「「自分の死後は、焼き捨ててほしい」
という遺言を残したのか・・・
昔、その話を同業者にしたら、
「習作!それで、あの曲はショパンにしては
少し硬さがあると思っていた・・・!」
と、納得していました。
「焼き捨ててほしい」と言った
ショパンの意図は、推測するしかありませんが、
作曲家本人は習作のつもりにせよ
死後、出版されて愛好されている曲は
この曲に限らず、沢山ありますね。
まだ荒削りで
多少の硬さや欠点はあったとしても
素晴らしい作曲家の作品は、
それを補って余りある魅力を備えているのでしょう。
では、今回はこれで
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このメロディーも中間部の主題を
引き伸ばして使っています。
そして、曲は静かに鎮まり、終わりを迎えます。
余韻を残して・・・
とても印象的なこの曲は、多分今でも
ピアノの生徒さんにとって
発表会で弾きたい曲の人気番付に入っているでしょうね。
当時の私も憧れて、楽譜を買ったりして
自分で弾いていました。
まだ弾きこなせるレベルではなかったのにね
そうそう、この曲の難易度は高いですよ。
上級者向きですね。
この曲ですが、ショパンの即興曲としては最後に、
というか、彼の死後に、
友人により発表されたものだそうです。
ですので、実際に作曲されたのは
晩年ではなくて、ショパンがまだ25歳のときです。
実は、ショパンはこの曲について、
「自分の死後は、焼き捨ててほしい」
と言っていたそうです。
なぜでしょうか?
一説では、この曲の音型や雰囲気が
あのベートーベンの有名な『月光ソナタ』
第3楽章と酷似しているためだそうです。
調性も同じですしね。
これは、ショパンが習作として
『月光ソナタ』第3楽章を参考にして
作ったのではないか・・・
つまり、作曲の練習のための作品であって
発表するのが目的ではないという事だそうです。
だから、そのためにあのような
「「自分の死後は、焼き捨ててほしい」
という遺言を残したのか・・・
昔、その話を同業者にしたら、
「習作!それで、あの曲はショパンにしては
少し硬さがあると思っていた・・・!」
と、納得していました。
「焼き捨ててほしい」と言った
ショパンの意図は、推測するしかありませんが、
作曲家本人は習作のつもりにせよ
死後、出版されて愛好されている曲は
この曲に限らず、沢山ありますね。
まだ荒削りで
多少の硬さや欠点はあったとしても
素晴らしい作曲家の作品は、
それを補って余りある魅力を備えているのでしょう。
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